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ブドウの品種と言えば、カベルネソーヴィニヨンやピノノワールなどの品種を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、これらの品種というのは全てヴィティス・ヴィニフェラ種というブドウの品種なのです。
ヴィティス・ヴィニフェラ種って何?について、まとめました。
ブドウには生食用とワイン用がある
秋になるとスーパーの果物コーナーには様々なブドウが並びます。小粒のデラウェアや、大粒の巨峰、最近ではピオーネなどの海外品種のブドウを見ることも珍しくありません。こうしたブドウのままで売られているものは全て生食用のブドウの品種です。
一方、ワインの原料となっているブドウの品種と言えば、赤ワインだとカベルネソーヴィニヨンやピノノワール、白ワインだとシャルドネやリースリングなどが有名です。
実は、ワイン用のブドウ品種として挙げたものは全て、ヴィティス・ヴィニフェラ種なんです。

ブドウにはヨーロッパ品種とアメリカ品種がある
ブドウのヨーロッパ品種として最も有名なものが、ヴィティス・ヴィニフェラ種です。つまり、ヨーロッパ品種というのはワイン用に育てられているブドウの品種だと言えます。糖度や酸味が強く、皮や種の割合が多く、そして香りが高いことが特徴です。まさにワインを作るために生まれてきたようなブドウの品種だと言えます。
ブドウのアメリカ品種は、いわゆる生食用として育てられている品種です。交雑によって様々な品種が生まれていますが、一般的には大粒なものが多いです。果実をそのまま食べられるだけでなく、ジャムなどとして加工されるのもアメリカ品種です。
ただし、全てのブドウの品種が、ヨーロッパ品種とアメリカ品種に分類されるわけではなく、日本で多く育てられている巨峰やデラウェアなどは雑種であり、ヨーロッパ品種にもアメリカ品種にも属しません。
アメリカ品種のワインもあるよ
ヨーロッパ品種のヴィティス・ヴィニフェラ種ばかりが目立つ世界のワイン事情ですが、もちろんアメリカ品種のブドウからもワインが作られています。
例えば、アメリカ品種で有名なコンコードで作られたワインがあります。
ヴィティス・ヴィニフェラ種のまとめ
詳細データがありませんが、現在世界で作られているワインの少なくとも95パーセント以上が、ヴィティス・ヴィニフェラ種のブドウによって作られています。
ですから、カベルネソーヴィニヨンを頂点とするワイン用ブドウ品種は、ほぼ全てがヴィティス・ヴィニフェラ種です。
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