全方位を海に囲まれている島国の日本。陸路で国境を越えることは出来ず、海外旅行といえば飛行機に乗るのが一般的ですが、当然のことながら海をフェリーで国境越えすることが出来ます。
ということで、日本から船で行ける海外、越境フェリーの情報をまとめました。
韓国に船で行く
まずは最も気軽に行けるのが韓国です。日本国内の複数の都市から頻繁に定期船が出ています。
大阪 ‐ 釜山 (パンスタークルーズ)
大阪の南港から月・水・金の週3便が釜山に向けて出航しています。また釜山からは火・木・日の週3便があります。それぞれ午後の出発便で翌午前着なので気軽に利用することが出来そうです。
料金は、最安値のスタンダードAの片道が1万3000円で、フルサービスの最上級であるロイヤルスイートは片道8万5000円です。東京-大阪間を運航している東九フェリーよりも安いです。
鳥取 ‐ 東海 (DBSクルーズフェリー)
鳥取の境港から毎週土曜日に出航しています。この便は、鳥取とロシアのウラジオストクを結ぶ航路で、経由港として韓国の東海(トンへ)にも寄港します。
日本海側の鳥取からの出航ですので、夜発の翌朝9時着で、航海としてはやや短すぎるような気もしますが、時間を効率的に使えるとも言えます。ただし、鳥取までの国内移動が大変なのがネックですね。
山口 ‐ 釜山 (関釜フェリー)
山口の下関と釜山を定期運航しているのが関釜フェリーです。こちらも夕方に出発して翌朝に到着します。最安値の2等室は片道9000円です。
福岡 ‐ 釜山 (JR九州高速船)
最も乗船時間が短い越境フェリーと言えば、このJR九州高速船のビートルです。朝便8時半発に乗ると昼前の11時35分に釜山に到着します。僅か三時間で到着する越境フェリーです。
通常料金では片道6500円程度からで、様々なキャンペーンによってさらに安い価格であることもあります。またJR九州の運営であるため、JR九州の株主優待なども使用することが出来ます。
福岡 ‐ 釜山 (かめりあライン)
ビートルと同じく福岡 ‐ 釜山を定期運航しているのが、かめりあラインです。福岡からは昼12時半に出発し、夕方の18時に釜山に到着します。一方、釜山発便は夜20時発で翌朝7時半の福岡着になります。
ビートルと比べると倍の時間がかかりますが、値段は最安値で9000円なので、価格的には高いです。時間がかかって高いという謎の価格設定ですが、意外と乗客は多く人気のようです。人気の秘密がなんなのかは知りません。
中国に船で行く
中国への航路は、なぜか関西の発着便しかありません。大阪の南港と、神戸港を発着する2つの航路をご紹介します。
大阪 ‐ 上海 (上海フェリー)
大阪の南港を発着しているのが蘇州号です。往路と復路がともに週1便の運航で、大阪からは金曜日発、上海からは火曜日発です。それぞれ2泊3日で計46時間程度の航海になります。
料金は片道2万円、往復が3万円です。十数年前は往復で1万5000円だった記憶がありますので、料金が倍になっています。
神戸(大阪) ‐ 上海 (日中国際フェリー)
毎週火曜日11時半発で、2泊3日で木曜日の正午ごろに上海に到着する便を運航している日中国際フェリーの新鑑真号なんですが、日本の出発港が隔週で神戸と大阪が入れ替わります。やや面倒くさいのですが、予約申し込み後の確認メールにはどちらの港からの出航なのかが明記されているので間違うことはないでしょう。
最安値は、洋室と和室のそれぞれの2等室で、片道が2万円、往復が3万円です。蘇州号と全く同じ料金ですので、出発曜日の都合に合わせて選択すれば良いかと思います。

ロシアに船で行く
ビザの取得条件の緩和によって注目されているウラジオストクに向かう船が週1便、運航しています。また、北海道からの航路もあります。
鳥取 ‐ ウラジオストク (DBSクルーズフェリー)
韓国の東海経由ですので、韓国の項目にも書きましたが、週1便のウラジオストク行きの定期フェリーが鳥取の境港から出航しています。寄港地の韓国では下船も可能で、二中の数時間ではありますがプチ観光も楽しむことが出来ます。
土曜日に境港を出発した船は、月曜日の午後3時にウラジオストクに到着します。
稚内 ‐ コルサコフ (SASCO)
ロシアへはもう1つ、北海道の稚内から、樺太のコルサコフへの定期便も運航しています。ただし、1年のうち僅か2カ月弱の短期間(8月から9月)しか運航していません。
運航時間は4時間半で、稚内からは午前9時発、コルサコフからは午前11時発です。料金は航海時間のわりには少し割高で、片道1万5000円です。
台湾に船で行く
過去には運航されていた台湾航路ですが、2019年2月現在、残念ながら日本と台湾を結ぶフェリーはありません。
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