日本では中国人の観光客のインバウンドが話題ですが、中国への旅行者はどれくらいいるのでしょうか。世界で第2位の面積を誇る国家ですから、観光で訪れるべき場所が数多くあります。
中国を訪れる外国人観光客と、外国人観光客たちが中国国内で使っているお金(観光収入)について調べました。
中国を訪れる外国人観光客の推移グラフ
中国のメディアなどでは「中国には観光客が来ない」という論調が多いのですが、実際のところ、中国を訪れる外国人観光客は増え続けています。世界経済が冷え込んだタイミングに合わせて前年を割る年がありますが、ほぼ右肩上がりです。

資料:GLOBAL NOTE 出典:UNWTO 単位:1000人
1995年から2017年の期間で、中国を訪れる外国人観光客の数は3倍に増えています。2017年の約6万人という数字は、世界で第4位でフランス、スペイン、アメリカに次ぐ順位ですので、十分に外国人観光客が多い国です。
参考:日本を訪れる外国人観光客の推移
中国のグラフと比較していただきたいのが、日本を訪れる外国人観光客の推移グラフです。中国人観光客による爆買いが話題になり始めた2011年から急激に数を増やしています。

資料:GLOBAL NOTE 出典:UNWTO 単位:1000人
グラフだけを見て単純比較する限り、毎年少しずつ外国人観光客を伸ばし続けている中国の方が健全な推移であるように思えます。観光客数の絶対値で見ても、中国の方が2倍以上の外国人観光客を受け入れています。
外国人観光客の使った金額(観光収入)
世界第4位の外国人観光客が、中国国内で使っているお金(観光収入)の推移も合わせてチェックしてみましょう。

資料:GLOBAL NOTE 出典:UNWTO 単位:百万USドル
外国人観光客の人数は増えているにも関わらず、観光収入は2013年を頂点として下降傾向にあります。統計がドルベースですので為替の影響を受けている部分もありますが、観光客ひとりあたりの単価が下がっているのは確かなようです。
観光客数では第4位の中国ですが、観光収入では第11位となっています。
参考:日本の観光収入の推移
こちらも比較のために日本の観光収入のグラフをチェックしてみます。

資料:GLOBAL NOTE 出典:UNWTO 単位:百万USドル
日本の場合には、外国人観光客の推移グラフと重ねても違和感のないグラフになっています。観光客数が増えた2011年からグラフが急激に上昇しています。そして、驚くことに観光客数では中国に遠く及ばない日本ですが、2017年の観光収入では中国を上回っています。
中国を訪れる外国人観光客のまとめ
このページの内容をまとめると、以下のようになります。
・中国で外国人観光客が使うお金は下降傾向で世界第11位
・日本の方が、中国よりも外国人観光客から稼いでいる
中国と日本でこれだけ大きな傾向の違いがあることには驚きました。どのような理由によるものなのかについて、新たなデータを見つけましたら改めて記事をかきt
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