ジョージア(旧グルジア)の都市別人口をランキング形式でまとめます。
91年に旧ソ連から独立し、内戦などの国内の情勢が安定した2000年頃を境として、ジョージア国内の都市人口率は上昇しています。クラ川河畔の首都トビリシ、リオニ川河畔のクタイシ、黒海沿岸のバトゥミなどの人口が増加する傾向にあります。
では、2019年版のジョージアの都市別人口TOP10をご紹介します。
ジョージアの都市別人口ランキングTOP10
総人口が約371万人のジョージアは、総面積が697万ヘクタールです。人口では日本の34分の1、総面積では5分の1ですので、ジョージアの方が日本よりも1人あたりの面積は広いです。参考までに北海道の面積は834万ヘクタールです。
では、人口と面積の予備知識を踏まえた上で、人口の多い都市から順番にご紹介します。
トビリシ 104万9498人
首都トビリシは、ジョージア最大の都市です。総人口の約3分の1がトビリシに居住しています。
行政的にはトビリシは「トビリシ首都圏」という特別区になっており、その他の州には含まれない扱いとなっています。
クタイシ 17万8338人
イメレティ地方の中心的都市であるクタイシが第2位です。とはいえ、首都トビリシと比較すると人口は6分の1ですので、改めてトビリシに一極集中している現状が感じられます。
バトゥミ 12万1806人
黒海に面する港町であるバトゥミが第三位です。ウクライナとの定期貨物フェリーが発着する海の玄関口で、沿岸地区ではカジノを中心としたエンターテイメント都市としての再開発が進んでいます。
行政ではアジャラ自治共和国に属し、イスラム教徒が多いエリアです。
スフミ 8万1546人
ジョージアの黒海沿岸の北部に位置するアブハイジア自治共和国の首都スフミが第四位です。ジョージアではアブハイジア自治共和国として扱われているものの、ロシアなど一部の国からは独立国家とされている紛争地域です。
ズグディディ 7万3006人
上記のアブハイジア自治共和国に近く、黒海沿岸から30キロに位置するズグディディが第五位です。行政区分ではサメグレロ地方に属しています。
ルスタヴィ 5万人
首都トビリシの南方、クヴェモカルトリ地方の中心都市ルスタヴィが第六位です。
ポチ 4万7149人
ズグディディと同じくザメグレロ地方に属する黒海沿岸の港町ポチが第七位です。ジョージア海軍の基地があり、ジョージア政府による製造業の誘致政策が行われている都市です。
ゴリ 4万6676人
洞穴住居などの観光分野では名前が知られるようになってきているゴリが第八位です。ソビエトの独裁者スターリンの故郷としても有名です。首都トビリシからは日帰りでの観光が可能です。
ツヒンヴァリ 3万人
ゴリの北方に位置する南オセチア地方のツヒンヴァリが第九位です。アブハイジア自治共和国と同じく、ジョージアでは自治共和国の扱いですが、ロシアが独立国家として承認しており南オセチア共和国として紛争地域になっています。
サムトレディア 2万8748人
第二位のクタイシと同じイメレティ地方にあるサムトレディアが第十位です。この街に何があるのかについての情報は決して多くありませんが、バトゥミとトビリシを結ぶ鉄道の途中駅のひとつです。
ジョージアの都市別人口まとめ
- トビリシに圧倒的に多くの人々が住んでいる
- トップ10には黒海沿岸の都市が数多く含まれている
- トップ10に紛争状態となっている都市が複数含まれる