スポンサーリンク

ジョージアの観光客数は10年で6倍増、観光客の”質”も変化の兆し

ジョージアの首都トビリシ ジョージア
テキスト本文朗読 by Amazon Polly

観光産業を国のひとつの柱にしているジョージア(旧グルジア)は、2007年からの10年間で同国を訪れる観光客が6倍以上も増加しています。

国外からの観光客の多くは陸続きの隣国からの旅行者ですが、年間旅行者数はジョージアの総人口371万人を大きく上回る数になっています。また近年ではトビリシ国際空港の利用者数も急激に伸びており、西ヨーロッパ諸国などの周辺国以外からの旅行者が増加し、旅行者の”質”にも変化が見られます。

ジョージアの観光客数統計(グラフ)

ジョージアを訪れた観光客の数を示したグラフですが、増加の勢いには波があるものの2004年以降は常に観光客数が伸び続けています。

ロシアとの戦争状態となった2008年は、世界的にはリーマンショックで経済が冷え込んだ時期ですが、それらの影響を受けることなく観光客を増やしていることが分かります。

ジョージアの観光収入統計(グラフ)

観光客数の増加によって、観光収入も同じように増加しています。

しかし、この観光収入のデータから見えてくるのは、観光収入が伸びていてスゴイ!ということではなく、観光客の”数”が多いのにもかかわらず十分な収入に繋がっていないという問題点の方です。

2017年の数字から単純計算すると、観光客ひとり当たりから得られた観光収入は384ドルで、地理や物価などで似ている部分も多いタイが1614ドルであることと比較すると、随分と低い数字であることが分かります。

ロシア影響圏および隣接国からの旅行者

1991年に旧ソ連からの独立を果たしたジョージアですが、2008年にロシアとの交戦があったものの現在では融和ムードとなっており、ロシア影響圏とされる国々からの渡航者が多いです。

ロシアとは陸続きであることに加え、首都モスクワやカザン、シベリアの首都と呼ばれるノヴォシビルスクからの直行便がトビリシ国際空港に乗り入れています。ジョージア国民のうち40代以上の世代ではロシア語を話す人々が多く、ロシア人にとっては旅行しやすい国です。

また、ポーラン、ベラルーシ、ウクライナ、アゼルバイジャンなどの旧ソ連諸国、中央アジアのカザフスタンとも直行便で接続されています。

ジョージアと国境を接する国では、ロシアの他、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコがあり、それぞれの陸路で国境を越える旅行者が、日帰りの渡航を含めて多くいます。

西ヨーロッパ諸国からの旅行者の増加

ナリカラ砦のお土産物屋さん

このところジョージアを訪れる観光客の”質”に変化が見られるのは、西ヨーロッパ諸国からの旅行者が増えていることです。

2019年3月、エールフランスがトビリシ国際空港への直行便の運航を開始しました。ベルリンやアムステルダム、ローマからの直行便が既に運航しており、今後の西ヨーロッパ諸国からの旅行者の増加が期待されています。

ジョージア国内にある3つの国際空港では、2018年に前年比23%増となっています。特に利用者が増えているのがジョージア第二の都市クタイシの空港で、前年比52.37%の増加でした。

ジョージアの観光客数のまとめ

  • 総人口371万人の国に観光客が年間650万人
  • ジョージアの観光客数は10年間で6倍以上
  • ひとり当たりの観光収入の増加が課題