「ムツヘタの歴史的建造物群」のひとつとして世界遺産登録されているジワリ修道院をご紹介します。
コーカサス地方の歴史を知るうえで重要なキーワードである「グルジア正教会」を象徴する教会で、ジワリ修道院の建つ場所はグルジア正教会で最も権威のある聖ニーナが十字架を建てた場所であると言い伝えられています。
そして、ムツヘタの街を一望できる高台にあり、山並に沈む夕日が美しいです。
ムツヘタの街の遥か彼方にあるジワリ修道院
ムツヘタの街で撮影した写真をチェックしてみると、あちこちにジワリ修道院が映りこんでいます。十分な高さのある場所にあるので、どんな建物にも遮られることがないんですよね。ということは、逆に考えるとジワリ修道院に行けば、ムツヘタの街並みが一望できるということです。
せっかく1ラリでムツヘタまで来れたのに、わざわざ往復15ラリくらい払ってタクシーで行く価値があるの?って思う人が大半で、わりと微妙なところなんですけど、行って見たらこういうのが見れますよ!っていうのをご紹介します。
ムツヘタの街からタクシーで15分くらいでジワリ修道院
地元の人たちに聞くと、タクシーに乗るのなんて勿体ないから乗り合いバス(マルシュルートカ)で山の麓で下車して、歩いて登る方が良いよ!って言われるんですが、ムツヘタの街からの15分ほどの乗車時間の大半が上り坂ですので、15ラリっていうのは決して高くないような気がします。
ということでジワリ修道院の駐車場まで辿り着いたら、あとは自力で最後の坂道を登っていきます。外壁の大半が崩れてしまっているのが分かります。さすがは「危機にさらされている世界遺産リスト」に登録されていたことがある世界遺産。
ジョージア国内の他の教会も見て回ったので分かりますが、これはおそらく内部が吹き抜けの塔になっていた場所ですね。そうそう、元ネタであるジワリ修道院はこんな感じになっていますが、ジョージア国内の教会はジワリ修道院を参考に建てられたものが多いそうです。
ジワリ修道院の建物と内部について
ジワリ修道院の「ジワリ(ჯვარი)」というのは「十字架」という意味です。キリスト教の教会には必ず十字架がありますが、この修道院が特に「十字架」という名を冠しているのは、4世紀にジョージアにキリスト教を伝導した聖ニーナが十字架を立てた場所だとされているからです。
修道院の建物内部に入ると、その聖ニーナが立てたという大きな十字架があります。壁面はゴツゴツとした岩のような石で出来ているのが印象的ですが、壁画のような派手な装飾はなく、あくまで十字架そのものが中心であることが分かります。
世界遺産の街ムツヘタを望むジワリ修道院からの夕景
クラ川の合流点にあるムツヘタの街が一望できる絶景です。
ジワリ修道院と同じく「ムツヘタの歴史的建造物群」として世界遺産登録されているスヴェティツホヴェリ大聖堂やサムタヴロ教会、独特の外観のムツヘタ警察署などが見えます。
もちろん、ジワリ修道院も夕日を浴びて美しいです。
壁際に立っている赤いパーカーを着た人がめっちゃ目立ってますが、ドローンを飛ばしてジワリ修道院などを撮影していました。ジョージア国内ではドローンに関する規制がされていないようで、ドローンを使ってYoutubeにアップしたりしている人たちは今がチャンスですね。
ジワリ修道院から見えるムツヘタの建物の名称
ムツヘタの街はワインショップがあったり、土産物屋さんがあったり、タクシーの呼び込みがうるさかったりと、歩いているだけで楽しい街です。
ジワリ修道院も含めて、ムツヘタの街を楽しむ参考になれば幸いです。
[#ジワリ修道院] 首都 #トビリシ から車で30分くらいで行ける世界遺産「ムツヘタの歴史的建造物群」のひとつ、ジワリ修道院は夕景が美しい場所でした。https://t.co/F5WKeXUm7H
— CAPLARITY Travel + T-shirts (@caplarity) April 28, 2019