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トビリシの公園に放置された2本のチューブで出来た奇妙な建物は何?

リケ公園のチューブ建物の右側 ジョージア
テキスト本文朗読 by Amazon Polly

ケーブルカーに乗ってナリカラ砦へと向かうとき、誰しもが「あの2本の巨大なチューブは何だろう?」と疑問に思います。

もしかしたら何かしら重要な観光スポットのひとつなのではないかと期待するかもしれませんが、2017年末頃に完成したこの建物は現在、1年以上に渡って放置されたままで何も使われていません。

一体あの2本のチューブ状の建物は何なのか、調べてみました。

ナリカラ砦から見ても目立つ存在のチューブ2本

ナリカラ砦から見えるチューブ状の建物

トビリシ随一の観光地であるナリカラ砦は少し小高い山の上にあり、街を一望することが出来ます。すでに近代的な建物が多く混ざっているとは言え、古くからの赤い屋根の目立つ街の景色はとても美しいです。そんなトビリシの街並みには馴染まない奇妙な物体が、今回取り上げるチューブ状の建物です。

周辺のクルマや建物などと比べていただくと、どれだけデカい建物であるかが分かるかと思います。

イタリア人建築家 マッシミリアーノ・フクサス氏のデザイン

 マッシミリアーノ・フクサスの作品

この奇妙な建物は、イタリアの有名建築家 マッシミリアーノ・フクサス氏によるデザインで、リケ公園というクラ川沿いにある公園のなかにあります。フクサス氏はローマとパリを拠点として、ヨーロッパ各地の政府庁舎や本社ビルなどの大型建築物のデザインを手掛けている建築家だそうです。

近付いて撮影してみると、どこから撮っても全体像が上手く収まらない程度にはデカいです。

向かって右側のチューブが入り口(階段)

リケ公園のチューブ状の建物の入り口

2本のチューブのうち、向かって右側のチューブには階段があり、建物内への入り口となっています。実際に階段を上って見ると、大きなチューブの中へと吸い込まれていくような不思議な高揚感があります。一体、この建物のなかでは何が行われているんだろうという期待を胸に階段を上るのですが、残念ながらこの建物は完成後、一度たりとも使用されたことがありません。

チューブ状の建物の扉の鍵

ってまぁ、この建物が使われないまま放置されていることを知りながら行ってるので、特にガッカリした気持ちにはなりませんでした。そんなことより、こんなデカくて美しい建物の施錠が小さな南京錠であることに笑いました。

向かって左側のチューブは展望カフェ(予定)

リケ公園のチューブ建物の右側

もう一方の左側のチューブは地上から浮いた状態で設置されていて、チューブの先の部分は全面がガラス窓になっています。ここには展望カフェが設けられて、トビリシのオールドタウンやナリカラ砦を眺めることが出来るような予定になっています。

チューブの正体は、展示ホール&シアター(予定)

リケ公園のチューブの展示ホール&シアター

このチューブ状の建物の正体は、いわゆるエキシビジョンホールです。劇場も併設された建物で、総工費は4000万ユーロなので約50億円ほどをかけて作られました。

総床面積は9200平方メートル、そのうち展示ホールは2000平方メートル、劇場は550席を備える900平方メートルというものです。実際に稼働すれば、地元の人々や観光客などの多くの人々が集まるトビリシを代表するスポットとなるはずなのですが。

この建物の建築を主導したのはトビリシ開発基金という政府系のファンドで、このチューブ状の展示ホール以外にも様々な奇妙な構造物を建てていて、不透明な財務状況で市民団体から叩かれたりしています。

特に何もありませんが、もし現地に足を運ばれるならGoogleマップを参考にしてください。

Rike concert hall
★★★★☆ · コンサート ホール · Tbilisi