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【現地レポ】経済制裁下でも活気が感じられるモスクワとロシア経済

経済制裁下のモスクワ ロシア
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イルクーツクからロシアに入り、現在は首都モスクワに滞在中です。

ノヴォシビルスクでの途中下車を挟んで2泊3日の列車旅を2回繰り返して到着したモスクワは、世界各国からの経済制裁下にあるとは思えない活気が感じられます。シベリアの大自然ばかりを眺めていたので、都会の雰囲気に圧倒されているところもありますが、ロシア経済の近年の流れとモスクワの街の様子をまとめてお伝えします。

クリミア併合による経済制裁(2014年~)

ロシアの名目GDP

プーチン大統領が登場した2000年ごろからロシア経済は安定した成長を続けていることが、ロシアの名目GDPのグラフから確認できます。一方で、2000年以降に成長率が明らかにマイナスになっているポイントが2箇所あり、ひとつは2008年のリーマンショックで、もうひとつが2014年のクリミア併合で受けた経済制裁によるものです。

クリミア併合とは、ウクライナが主権を持つ自治区であったクリミアにおいて、ロシアへの編入の賛否を問う住民投票が行われ、ロシア編入に賛成する票が90%以上であったとの投票結果が示され、ウクライナの承認を得ずにクリミアがロシアに併合されたという事件です。

世界最大の国土を持っていながら、これだけ経済に大打撃を受けてまで領土拡大しなければならないのか良く分かりませんが、クリミア併合によるロシア経済へのダメージは大きいものです。

とおる
とおる

2014年からずっとロシアは経済制裁を受けてるんですね。

きゃっぷ
きゃっぷ

そう、すでに経済制裁も5年目に突入してる。

活気のある華やかなモスクワ、物価は高い

電飾で飾られたモスクワの街並み

気温が0度を上回り、少しずつ春の陽気が感じられるようになってきた2019年3月下旬のモスクワは、とても活気があり経済制裁の影響を感じません。人々の服装を見ても、お洒落なコートや靴などを身につけていて、生活が困窮している様子でもありません。

ただし、鉄道駅周辺などの一部のエリアには、物乞いをしているようなひとも見られましたので、産業構造の変化などについていけずに取り残された層が存在することも間違いなさそうです。

ちなみに、ジェトロが2019年2月に公開している「2018年度ロシア進出日系企業実態調査」では、ロシアに進出している日系企業から「人件費の上昇」を危惧する回答が寄せられています。

モスクワのユニクロのTシャツ、999ルーブル

モスクワのユニクロのTシャツ売り場

モスクワの大型デパートに入居しているユニクロのTシャツ売り場に足を運んでみると、Tシャツが999ルーブル(約1700円)で販売中でした。この同じ商品を日本のユニクロのウェブサイトで確認してみると999円ですので、約1.7倍の価格で販売しています。

ちなみに、このTシャツのデザインは日本ではお馴染みのLINEキャラクターのものですが、ロシア国内ではLINEアプリはアクセス制限がされており使用することが出来ません。

しんたろう
しんたろう

使えないアプリのキャラクターグッズが、売れてるんだろうか。

きゃっぷ
きゃっぷ

買ってる人は見なかったけど、売り場面積が大きいよね。

カフェでモーニング、270ルーブル

モスクワのカフェのモーニング

サラリーマンが出勤前にコーヒーを買うために立ち寄るようなカフェで注文したハムエッグトーストが170ルーブル、エスプレッソが100ルーブルでした。合わせて270ルーブル(約460円)ですので、日本とのGDPなど経済の差を考慮すると決して安くありませんね。

イルクーツクで入ったカフェでは、アメリカンコーヒーが60ルーブルでしたので、とにかくモスクワの物価は高いです。

街には路面店にテナント募集が目立つ

テナント募集中のキリル文字看板

この赤地に白文字で書かれているのが、日本で言うところの「テナント募集中」なんですが、これがモスクワの街を歩いているとあちこちで見かけます。駅前の一等地だと思われるところでも、この貼り紙があることが珍しくありません。

これが、デパートが中心になり独立店舗が好まれないという市場の変化を表すものなのか、経済的な不況によって個別店舗が倒産してしまっているのかは分かりませんが、この「テナント募集中」の多さが気になりました。

天然ガス輸出が、ロシア経済の生命線

天然ガス生産量(ロシア、アメリカ、イラン)

モスクワの街を行きあう人々のうち、どれだけがエネルギー産業の恩恵を受けているのかは分かりませんが、現在のロシア経済を支えているのは天然ガスです。天然ガスの生産量の世界ランキングでは、1位がアメリカ、2位がロシア、3位がイランです。

アメリカが中東への関心を失い、ロシアへの経済制裁を強めている理由も、この天然ガスの生産量が背景にあるとされています。そして、この争いがEUにも亀裂を生みだしている現状がありますので、この辺りは改めて別の記事でまとめます。

しんたろう
しんたろう

なんだか雑な記事だな。

きゃっぷ
きゃっぷ

ごめん。慣れるまでちょっと待って。