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シベリアの首都と呼ばれ、モスクワとサンクトペテルブルグに次ぐロシア第三の都市であるノヴォシビルスクの地下鉄事情についてご紹介します。
ノヴォシビルスクの地下鉄の歴史や路線図、実際に乗ってみた乗車記録などを含めまして、日本人があまり訪れることがないロシアの大都市の地下鉄の実態を、出来る限り正確にお伝えいたします。
2路線だけのノヴォシビルスクの地下鉄
オビ川に沿うように建設されているノヴォシビルスクの街で、オビ川をまたいで走る赤いライン(レニンスカヤライン)、都心側を走るグリーンのライン(ジェルジンスカヤライン)の2路線があります。
ノヴォシビルスクの地下鉄の創業は1986年のことで、当初は5つの駅の1路線のみからスタートしました。現在は、2路線に13の駅があり、総営業距離は15.19キロメートルです。また、少し古いデータですが2011年のノヴォシビルスク地下鉄の乗降客数は年間7500万人で、やはりロシアで3番目に多く利用されている地下鉄です。
レニンスカヤライン(Leninskaya Line)
レニンスカヤラインは朝6時から24時までの営業時間で、約5分おきに列車が運行しています。
- Zayeltsovskaya(ザイェルトソフスカヤ)
- Gagarinskaya(ガガリンスカヤ)
- Krasny Prospekt(クランスニープロスペクト/乗り換え駅)
- Ploshchad Lenina(プロスチャドレニーナ)
- Oktyabrskaya(オクトヤブラスカヤ)
- Rechnoy Vokzal(レクノイヴォクザル)
- Sportivnaya(スポーティフナヤ)
- Studencheskaya(スチューデンチェスカヤ/オビ川手前)
- Ploshchad Marksa(プロシュチャドマルクサ/オビ川向こう)
- Ploshchad Stanislavskogo(プロシュチャドスタニスラヴスコゴ)
ジェルジンスカヤライン(Dzerzhinskaya Line)
ジェルジンスカヤラインは朝6時から24時までの営業時間で、約6分おきに列車が運行しています。
- Ploshchad Garina-Mikhaylovskogo(プロシュチャドガリナ/シベリア鉄道駅へ)
- Sibirskaya(シビルスカヤ/乗り換え駅)
- Marshala Pokryshkina(マーシャラプロクリシュキナ)
- Beryozovaya Roshcha(ベルヨゾヴァヤロシュチャ)
- Zolotaya Niva(ゾロタヤニヴァ)
- Dovatora(ドヴァトラ)
- Volochayevskaya(ヴォロチャイェフスカヤ)
切符(トークン)は一律22ルーブル
ノヴォシビルスクの地下鉄は定額で、一律22ルーブルです。値段がひとつしかないので切符の自販機もめっちゃシンプルです。人数を入力してエンターを押す感じ。
もし券売機での購入が難しい場合や、高額紙幣しか手元にない場合には、窓口での購入も可能です。ただし、窓口は行列が出来ていることも多いので、地下鉄乗車時には小銭を多く用意しておくことをおすすめします。
自販機から出てくるのは、切符ではなくトークンです。おつりの小銭と混ざって出てくるし、10ルーブルコインと似ているので、ちょっと混乱します。
地下鉄の駅構内はデザイン豊か
ノヴォシビルスクの地下鉄駅の構造はとてもシンプルで、改札を抜けたらスグにホームへの階段があるだけのものなんですが、壁や天井などのデザインが美しいです。
行き先表示はかなり分かりづらい
写真の赤い部分が行き先表示です。この先の駅の名前が、ずらっと一文で書かれているだけで、乗り換え駅の案内もありません。ホームには路線図などもありませんので、わりと混乱します。
その点、上海の地下鉄の表示は分かりやすかったなぁ。

地下鉄はどことなくレトロな雰囲気
地下鉄の運行間隔は短いので、長くても5分もすれば列車が到着します。ノヴォシビルスクの街並みに合わせるかのような、なんだかのほほんとした列車です。
それにしてもキリル文字はフォントが豊富で、公共機関であってもポップなフォントや、凝ったフォントを使うのでお洒落です。
車幅が広くてゆったりな車内
日本の地下鉄は小さな車両が増えましたが、ノヴォシビルスクの地下鉄は幅が広くて、身体の大きなロシア人でもゆったりなサイズです。
あと、なんだか車内がすっきりしているなぁと思ったら、つり革がありません。つり革なんて世界共通だと思ってたので、わりと衝撃の事実でした。