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国民一人当たりGNI(GNI per Capita)と所得グループ

GNI per Capita 世界
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世界銀行が重視している経済指標のひとつに「国民一人当たりGNI(GNI per Capita)」があります。GDPと比べると認知度の低いGNIですが、グローバル化する世界経済のなかでは実態を表す重要な指標です。

世銀による国別の所得グループ、そしてGNIとGDPの違いなどについて情報をまとめます。

世界銀行によるGNIベースの所得グループ

世界銀行では、国ごとに所得グループ(Income Category)による分類を行っています。例えば日本は「高所得国(high income)」に属しています。

所得グループは4段階あり、以下のように分類されます。

低所得国(Low-income) 995米ドル以下
低中所得国(Lower-middle income) 996 ~ 3,895米ドル
上中所得国(Upper-middle income) 3,896 ~ 12,055米ドル
高所得国(High-income)12,055米ドル以上

ここで所得グループの判別のための根拠になっている数字が、国民一人当たりGNI(GNI per Capita)です。米ドルベースで算出されています。

GNI(国民総所得)とは

GNIとは「国民総所得」のことを指しており、ある国における全ての所得の総計のことです。

これまでの国の経済力を示す指標としてはGDP(国総生産)が最も重視されてきましたが、GNIにはGDPに加えて「交易利得」「海外からの所得の純受取」が含まれています。

GNI = GDP+交易利得+海外からの所得の純受取

以前はGNP(国総生産)という指標が使われていましたが、生産による付加価値ではなく所得を重視する指標としてGNIが採用されました。いずれにしても、グローバル化した現代においては「国内」に限定するよりも「国民」がどれだけの所得を生んだのかの方が重要になってきたということです。

国民一人当たりGNI(GNI per Capita)とは

ということで、国民一人当たりGNIは以下の数式で計算されます。

国民一人当たりGNI = GNI / 人口

GNI(国民総所得)によって国全体の所得を確認したうえで、それが国民一人当たりに換算するとどれほどの金額になるのかを算出しています。ですから、GNIが上がれば上がるほど所得が高いということになり、世界銀行による所得グループの根拠となるわけです。

マーケティングにおいてはどの程度の商品カテゴリを市場に投入すべきであるかを判断する指標となりますし、製造業にとっては人件費を算出するための基礎的な判断材料となる指標です。

ただし、国外への出稼ぎ労働者が多い国ではGNIが上昇する傾向があるなど、GDPと比べると慎重に扱わないと大きな勘違いをしかねない指標でもありますので注意しましょう。