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ケッペンの気候区分は全部で12個しかない!暗記しちゃおう

ケッペンの気候区分 世界

世界の都市の気候を調べていると「ケッペンの気候区分」というものが頻繁に出てきます。地中海性気候とか、熱帯雨林気候などのように世界の都市や地域の気候を分類しているものです。アルファベット2文字や3文字で、CsaとかAfなどと表記されることもあります。

これ、実は12種類しかないので、覚えちゃうと便利です。

アルファベット記号の見方

まず、ケッペンの気候区分で定められているアルファベット記号の見方について確認します。これは覚えておくと、とにかく便利です。

最初のアルファベットはA~Eの5種類

極端な言い方をすると、Aが赤道で、Eが北極や南極です。地球を横(緯度)に輪切りにして、AからEまでのアルファベットを振っています。日本はちょうど赤道と北極の間ぐらいなので、ほとんどの地域がCです。

A 熱帯
B 乾燥帯
C 温帯
D 亜寒帯
E 寒帯

ちなみに、B(乾燥帯)では雨が少ないので植物が生えず、E(寒帯)は寒すぎるために植物が生えません。この2つを合わせて無樹林気候と言います。(その他は、樹林気候です。)

2文字目は降水量の3種類

1文字目で気温を確認できるので、2文字目では降水量を表します。夏に乾燥する場合にはs、冬に乾燥する場合はwです。元ネタはドイツ語なんですが、sはサマー、wはウィンターと覚えましょう。あと、年中ずっと安定して雨が降る場合はfです。

s 夏に乾燥
w 冬に乾燥
f 年中ずっと雨

1文字目の気候区分によって、雨が多い少ないの判定基準が違うのですが、細かいことは無視しましょう。

気候区分5種類 × 降水量3種類 = 15種類なのでは?

以上のように気候区分が5つ、降水量の分類が3つなので、単純に計算すると15種類に分類されるはずなんですが、実際には12種類と考えます。

それぞれの気候区分ごとの事情は、下に詳しく書きますが、例えばA(熱帯)の場合には「s 夏に乾燥」する地域が存在しません。また、B(乾燥帯)では、ほとんど雨が降らないので分類方法が異なります。さらにE(寒帯)も・・・

ということで、もろもろの事情によって結果的に12種類ということになります。

A 熱帯の気候区分

自分が歩いている街が熱帯かどうかを知る簡単な方法は、ヤシの木が生えているかどうかです。最も寒い月でも平均気温が18度以上であることが熱帯の条件なのですが、この条件を満たすことでヤシの木が生育できるので、とても分かりやすい判断材料です。

Af 熱帯雨林気候

ずっと暑くて、ずっと雨が降ってるのが「Af 熱帯雨林気候」です。

日本では沖縄県の石垣島や与那国島などの島々が、世界では東南アジアやアフリカ、南米などの赤道に近い国々が該当します。意外なところでは、台湾の東海岸にある花蓮も、熱帯雨林気候です。

Aw サバナ気候

ずっと暑いけど、冬には乾燥するのが「Aw サバナ気候」です。

乾季があるため植物や動物が多く生息していて、プランテーションなどの農業で成功している国が多いです。

日本では東京都の小笠原諸島が、世界では東南アジアのベトナムやタイ、南アジアではインド、南米ではブラジル、中南米ではキューバ、アフリカではタンザニアやカメルーンなどが該当します。

A 熱帯のその他の気候(As、Am)

限りなく少ないのですが、夏に乾燥するAsや、AwとAfの間であるAmという気候区分も存在します。Asは熱帯夏季少雨気候、Amは熱帯モンスーン気候と呼ばれます。

B 乾燥帯の気候区分

B 乾燥帯は、その名の通り乾燥している地域ですので、降雨量によって判別するアルファベットの2文字目がうまく機能しません。このため、ちょっと特殊な感じになります。

BW 砂漠気候

乾燥帯のなかでも特に雨が降らないのが、「BW 砂漠気候」です。

アメリカのラスベガスや、中東、エジプトなど砂漠が広がっている地域の大半が、ほぼ砂漠気候です。

BS ステップ気候

乾燥帯ではあるものの、少し降水量が多めなのがステップ気候です。

完全な砂漠ではなく、背丈の低い草原が広がっています。アジアではモンゴルや、インドのデカン高原、中国の北京、ヨーロッパではギリシャのアテネなどが該当します。

C 温帯の気候区分

C 温帯は、日本の大部分が属する気候区分で、寒暖の差があって自然豊かな気候です。

熱帯と比較するとヤシの木が生えておらず、寒帯と比較すると雪がずっと積もることがない地域です。

Cs 地中海性気候

最も寒い月の平均気温が-3度から18度で、夏に乾燥しているのが「Cs 地中海性気候」です。

地中海性気候の名前の通り、ローマやバルセロナ、カンヌなどの地中海の都市が多いですが、アメリカ西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコも地中海性気候に分類されることがあります。

Cw 温帯夏雨気候

夏に雨が降るので、夏が涼しく冬が寒くないのが「Cw 温帯夏雨気候」です。

日本では群馬県と宮崎県の一部、世界では香港を含む中国の南部、インド南部、アフリカ中南部が該当しています。

Cfa 温暖湿潤気候

夏が暑く冬が寒くて、年間を通じて雨が降るのが「Cfa 温暖湿潤気候」です。

日本ではお馴染みの気候区分で、四季があります。世界では、韓国や中国、アメリカの南部や東部、オーストラリア東部、南アフリカなどが該当します。

Cfb 西海岸性気候

夏の気温がCfa 温暖湿潤気候よりも上昇しないのが「Cfb 西海岸性気候」です。

日本では北海道や東北の一部が該当しますが、代表的なのはアムステルダムやパリ、ウィーン、ブタペスト、プラハなどのヨーロッパの都市です。

D 亜寒帯の気候区分

D 亜寒帯は、冷帯や大陸性気候とも呼ばれ、夏は気温が上昇するものの、冬の寒さが厳しい気候区分です。

Df 亜寒帯湿潤気候

亜寒帯で、年間を通して雨が降るのが「Df 亜寒帯湿潤気候」です。

最も暖かい月の平均気温によってaとbに分類されることもあります。

日本では北海道の札幌や釧路、旭川などの大きな都市が属しており、世界でもシカゴやロシア、ヘルシンキなどの北方の大都市が該当します。

Dw 亜寒帯冬季少雨気候

亜寒帯で、冬の降水量が少ないのが「Dw 亜寒帯冬季少雨気候」です。

冬は寒くなりますが、降水量が少ないために降雪量が少ないです。やはり、暖かい月の平均気温によってaとbに分類されることがあります。

世界で代表的なのが中国の北京、ロシアのウラジオストク、そして北朝鮮の平壌などです。

E 寒帯

E 寒帯は、赤道から最も遠い北極や南極の気候区分です。

とにかく寒い気候区分ですが、夏に地面が出るかどうかで2つに分類されます。

ET ツンドラ気候

寒帯で、降雨量(降雪量)が少ないのが「ET ツンドラ気候」です。

降雪が少ないために地面が出ることがありますが、地面の下には永久凍土が残っています。北極海に面しているロシアやカナダ、アラスカの沿岸部が該当します。

EF 氷雪気候

寒帯で、降雪量が多いのが「EF 氷雪気候」です。

溶けるよりも多くの雪が降るために、氷河が作られます。グリーンランドと南極大陸が該当しています。

ケッペンの気候区分まとめ

例外も多いので詳しく見ていくと難しいのですが、ざっくりと12個を把握することで、世界の都市の気候を簡単に把握することが出来るのが、ケッペンの気候区分の良さです。

Af 熱帯雨林気候
Aw サバナ気候
BW 砂漠気候
BS ステップ気候
Cs 地中海性気候
Cw 温帯夏雨気候
Cfa 温暖湿潤気候
Cfb 西海岸性気候
Df 亜寒帯湿潤気候
Dw 亜寒帯冬季少雨気候
ET ツンドラ気候
EF 氷雪気候

この記事では触れていませんが、気温と降水量による大きな気候区分のほかに、もうひとつの重要な要素として標高があります。気温・降水量・標高が合わさって、地球には様々な豊かな自然が形成されています。

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